別れは忘れていた頃に突然やってきた…。


「亜也ー!うーたんにエサあげたのー?」

「今あげるーっ!」


まだ6才だったあたしは、すぐに新しいものに興味をもって、古いものはすぐに飽きていた。

ペットもそう。

最近飼いはじめた茶色のトイプードルに夢中で、3才から飼っていたウサギのうーたんは後回しだった。


「うーたんご飯だよー。…うーたん…?」


いつもだったら、すぐに反応するのに今日は眠ったまま。

そっと触れてみると、

うーたんは冷たかった…。


「おかーさん!!…うーたん、死んじゃった…」

「亜也…。ウサギはね、寂しかったら死んじゃうの。
そうさせてたのは亜也でしょう?」


あたしが寂しくしてた…。

あたしが悪かったんだ…。