いろいろな思い出がメールを見るだけで蘇ってくる。



宿泊では“怪我しないように”って忠告されてたのに、指を負傷するし。


花火作ったことなんてないのに出来るもんって意地張ったら、見事に失敗した。

それで二人で協力して完成させることになっちゃったし。


頭痛と貧血がひどくて一緒に帰ってる時、倒れそうになったあたしを助けてくれたり……



思い返せば、いつもいろいろなところで音弥に助けられてた。

音弥が側にいるのが当たり前になってた。

あたしはそれが一番、安心できたの。



「………」


目頭が熱くなって、視界がぼやける。




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受信メール
2010/7/10 20:38
From 東條音弥
Subject 花火大会の件

夕方5時に校門前!
浴衣希望。

絶対、忘れんなよ

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