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「……み…なみ」

「…もういいよ……そんなに自分を責めないで…

聖夜は何も悪くない」




ずっとずっとそう言って欲しかった。
誰かに、自分は悪くないよって思ってもらいたかった。

美海の腕に包まれていると、何だって大丈夫な気がした。





「よしよし、もう大丈夫」

美海はそう言うと、俺から体を離して微笑んだ。

ドキン


やっぱり俺は………





「聖夜はもう真綾ちゃんのこと、何とも思ってないんでしょ?」

「…おぅ」

「だったら協力してあげよう?バカちん聖夜君♪」

「……るせーよ」




やっぱりさっきのドキドキなしっ!!
俺様のことをバカ呼ばわりする女なんか、端からいらねぇってんだ。


少しムッとしながら、二人で部屋に戻った。



こんな優しい美海も、たまには悪くないかな……?なんて。