「阪田は人見知りだったから、たまたま席が近かった俺たちとよく話してた。
そのうちに友達以上に思える3人になってた。

阪田と亮佑が付き合いだして、俺の居場所がなくなった……

その時にはもう遅くて……どうしようもなかった。」




自分のことじゃないのに……苦しい。

必死で声を振り絞ってあたしに伝えようとする聖夜の姿が、辛かった。


もういいよ……。
そんなに辛い過去なんて言わなくていいよ……



「俺が……あいつらの笑顔を奪った。

阪田の想いを踏みにじって、亮佑との友情なんて考え無しにした。

俺は……サイテイだ」





ぎゅっ…


気がつけばあたしは、震える聖夜を抱きしめていた。