ドキン、ドキン


心臓がこれでもかというほど高鳴る。
楽しそうに部屋に向かう3人の会話よりも、音弥の真っ直ぐな瞳の方が気になって


―どうして…?


頭から離れてはくれない。





「こーら。美海ってば、また飛んでる」


コツン

と光の拳が軽くあたしの額を叩く。
驚いて顔を上げると、3人が笑っていた。



「ご、ごめん…」

「仕方ないから許す!けど、今日の炊事担当は美海ね♪」

「……は?」



目を見開くあたしを見て、光は不適に笑って言った。

今日の炊事って……



「飛んでた罰として、美味しいカレーライス作ってもらいマース!」



ぜっ……

絶対無理ーッ!!