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「やっほー聖夜。来ちゃったんこぶ」

「黙れ」

「機嫌悪すぎ!せっかくの宿泊なんだから笑っていこうよ~ね?ね?」



案の定、聖夜はバッチリ機嫌が悪いようです。
はては……また美海と喧嘩でもしたな…。

この間の班決めの時の言い合いも面白かったけど、言い過ぎ?だよね。

美海も聖夜も素直じゃないんだから……。
お世話たいへーんっ




「つーかさ、お前美海たちんとこ戻んなくていいわけ?しかもバスの中、立ち歩くって…」

「別に立ち歩いてないよ。だって後ろの席じゃん」

「………」





あたし達の班の後ろの席は、聖夜の班の席。

美海にとっては運悪く、ってところ?まぁあたしは恋のキューピッドだから。

そんなこと言ってる間に、聖夜の視線は美海に釘付け。

こりゃ完璧惚れてるね…。





「そうだ!宿泊名物といえばやっぱり…」

「夏祭りお誘いという名の告白大会、だろ?」



パ、パーフェクト……!