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「音弥も来たことだし、花火作るか!二人ペアになって~」
尚輝先輩の言葉に、みんないつものことのようにさっさと動きはじめた。
「え?あたしはどうすれば……」
「「美海」」
だじろぐあたしに声を掛けてくれたのは、希咲と……憎きアイツ。
普通に考えて、あたしは希咲がいいのに。
「ほらそこ!美海ちゃんは音弥と組みなさい。聖夜は希咲と」
あたし達3人が動けずにいると、尚輝先輩からの会長命令が聞こえた。
なんでですか?
喉まで出かかった言葉がふいに誰かの手によって塞がれた。
「分かりました」
「ちょっ……」
あたしの口を手で抑えた 相手は、まさかの音弥。
鋭く睨みつけてみても、音弥はたじろがない。
仕方なく、あたしは尚輝先輩の言うことに従った。
「よし決まりな~。図柄と作り方のプリントと、材料を取りに来い」
なんか尚輝先輩のおかげで、あたしの心臓は持ちそうにないんですけど…。
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