岡山と呼ばれた男の子の顔もまともに見れなくて、あたしは足早に席についた。



「岡山聖夜(セイヤ)。よろしく」

「あっ……うん」




聖夜……?
なんか変わった名前。
でも素敵かも。


岡山くんが話し掛けてくれたおかげで、少し緊張も解れて
あたしはため息を小さくついた。






「美海ちゃん♪」


あたしの前に座っていた女の子がくるりと振り返り、満面の笑みで言った。