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「すっ…すみませんでしたっ!」



何故かあたしが謝る。

な、ん、でっ?!
おかしいでしょ!!

あたしはただ、お昼寝中の音弥に掴まって……
それだけなのにっ!

どっちかというと、迷惑極まりないのはあたしの方だっていうのに。




「もう美海ちゃん…俺がどれだけ心配したか分かってる?」

「本当にすみませんっ」



尚輝先輩に注意されるし……
音弥はそんなの聞く気なんてさらさらないし……

てかむしろ、そっぽ向いてるし。





「そこの無口野郎に襲われてないかとか……「それはありません」


微妙な誤解?されてるっぽいから、きっぱり跳ね退けておいた。






「仕方ないから、美海ちゃんからキスしてくれたら許す……ゔっ」



浮かれる尚輝先輩の身体に鋭く蹴りが飛ばされた。



Oh……my god.