◆◆◆
「すっ…すみませんでしたっ!」
何故かあたしが謝る。
な、ん、でっ?!
おかしいでしょ!!
あたしはただ、お昼寝中の音弥に掴まって……
それだけなのにっ!
どっちかというと、迷惑極まりないのはあたしの方だっていうのに。
「もう美海ちゃん…俺がどれだけ心配したか分かってる?」
「本当にすみませんっ」
尚輝先輩に注意されるし……
音弥はそんなの聞く気なんてさらさらないし……
てかむしろ、そっぽ向いてるし。
「そこの無口野郎に襲われてないかとか……「それはありません」
微妙な誤解?されてるっぽいから、きっぱり跳ね退けておいた。
「仕方ないから、美海ちゃんからキスしてくれたら許す……ゔっ」
浮かれる尚輝先輩の身体に鋭く蹴りが飛ばされた。
Oh……my god.
.