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カタカタカタカタ……

パソコンのキーボードを叩く音が、生徒会室いっぱいに響く。



「そろそろ全員集まったか?」

「音弥がまだ来てねえ」



聖夜の言葉につられて、あたしは音弥の席に目をやる。

途端に昨日のシチュエーションが甦ってきて……




「……だめだ」

「美海ちゃん、音弥捜してきて?」



はい?
あたしが音弥を捜しに行けと?

「ちょっ…尚輝先ぱ「よろしくね」


断る言葉さえも尚輝先輩に遮られた。
しかも何か語尾にハートマークついてるしっ……。

渋々、生徒会室を後にする。

あたし……音弥の行きそうなところとか、全然わかんないのに…。




とりあえず教室に向かってみた。