ああー………眠い。
ゆっくりと瞼を落とすと、裏に浮かび上がるのは美海の表情。
―俺、かなり重症じゃん。
女に溺れるとかいつぶりくらいだろうな……?
「……恥ずかしい」
「坊ちゃま、どうなさいましたか?
お顔が真っ赤ですよ」
………/////
ばぁやの一言に更に赤くなる頬。
何照れてんだよぉぉ……あああ……。
キョドーフシン
自分でもわかるくらい挙動不審。
そして、欲求不満。
美海に触れたい。
キスしたい。
抱きしめていたい。
うわ俺、超ヘンタイじゃん。
「お坊ちゃま?そろそろ旦那様のところに行かれてはいかかですか?
旦那様、お怒りになりますよ」
「………だあっ!!」
そうだった……。
親父のとこ早く行かねーと…
重い体を無理矢理立たせて、親父の書斎に足を向けた。
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