「…また、光を傷つけるかもしれないし
光を悩ませるだけなんだって分かってるから。
……諦めさせてほしいんだ。」
苦しいくらい、哀しそうに微笑まれたらあたしはどうしたらいいのかな。
そんなに寂しい顔をするなら、悲しいこと言わないでほしいよ。
あれ。
あたし……まだこんなに尚輝のことが好きだったんだ。
こんなに尚輝のこと知りすぎてて、どうにもこうにも忘れられそうにないよ。
……結局あたしは、尚輝がいないと生きていけないんだよ。
「あたし…バカでアホで可愛くなくて、意地っ張りで。
全然、尚輝に釣り合う要素なんて…たぶん一つもないけど……」
この、膨らみやすいって有名な頬に伝わる温かい液体の理由はね。
きっと………
尚輝にあると思うんだ。
だって、こんなに好きなんだもん。
忘れられないんだもん。
「…尚輝がいないと……ダメ、なのかもしれない」
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