チャラッチャラ〜♪




「…ねぇ」





ズガガガガーン!!!!






「ねぇってばっ!」




チャラーラ、チャラララッララ〜





「あ、レベル上がった」


「イノリの頭のレベル上げた方がいいんじゃない?」





夏休みに入ったばかりのある日。



イノリと2人でイノリの部屋にいた。




朝からずっとTVゲームをしているイノリに声を掛けても、イノリは無視。






「つまんない!」




ベッドに寝そべって足をバタバタさせても


読んでいた漫画をイノリの背中に投げても



何にも反応してくれない。






「あ゛ー!!死んだー!」




ファイナル何ちゃらというゲームを久しぶりにやり出したらハマったらしく



夏休みに入ってから夜更かししてまでプレイしてるイノリ。