コンコン…
コンコンコン…



…………。



ガンガンガン!!!!




「イノリ〜!朝だよ」



夏になる前の心地よい朝。


私は自分の部屋のベランダから身を乗り出して、密接している隣の家の窓を叩いていた。



「起きろー!寝癖ボンバーのつり目S男!!」


「うるせぇ!!クソチビ胸なし色気ゼロ女!!」



大声で暴言を吐いたら、暴言を吐き返された。



寝癖だらけの冴えないツラのクセに生意気なっ!




…でもそんな彼が


大好きなんです。