――ずっと、夢みてた。
手を繋いで
あの真っ白な雪を踏み締めて
また、笑い合える日が来ることを。
寒いね、って言えば
そうだね、って返してくれる君が隣に居て
だけど重なった手のひらは
いつまでも温かくて。
君はいつものように
優しくあたしの手を引いて
コートのポケットに
二人の温もりを詰め込むの。
鼻を真っ赤にするあたしに
バカだな、って笑いながら。
…ねぇ、また冬が来るよ。
あなたを
恋しくさせるあの雪が
また、あたしの上に。
*White Memory*
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