「勿論よ。でもねだからこそ嫌いなの。嘘ばかりつかれる生活なんて、うんざりなの。どうせなら、本音で何もかも言われた方が、よっぽど楽なのよ!!」
何を感情的になっているのだろう。
声を荒げてしまった自分を、客観的に見ている自分もいた。
私と斑鳩、この二人を生徒会室の椅子にでも座って眺めているもう一人の自分。
その自分は、この状況を嘲っている。
普段、こんなことを言われることがない。
初めての状況に戸惑ってしまっている私を、遠くから嘲笑していた。
校舎に人の数が増してきたのが、わかった。
廊下を通る足音、外から聞こえる話し声。
やがて、生徒会の他のメンバーもここに来るだろう。
「本音を、聞きたいのですか」
低く、落ち着いた斑鳩の声が生徒会室に響いた。
その瞳が、小さな光を浮かべ、揺れているように見える。
「好きなんです。貴方のことが」
僅かな間だけを置いて発せられたその言葉は、私の耳を通り脳に衝撃を与えた。
なのに反応できない。
身体も口も、動こうとはしなかった。
傍から眺めている自分でさえ、驚き呼吸を止めてしまっている。
斑鳩の顔を見ても、今度は口先だけとは思えなかった。
でも、信じたくない。
信じられない。
信じることが出来ない。
何を感情的になっているのだろう。
声を荒げてしまった自分を、客観的に見ている自分もいた。
私と斑鳩、この二人を生徒会室の椅子にでも座って眺めているもう一人の自分。
その自分は、この状況を嘲っている。
普段、こんなことを言われることがない。
初めての状況に戸惑ってしまっている私を、遠くから嘲笑していた。
校舎に人の数が増してきたのが、わかった。
廊下を通る足音、外から聞こえる話し声。
やがて、生徒会の他のメンバーもここに来るだろう。
「本音を、聞きたいのですか」
低く、落ち着いた斑鳩の声が生徒会室に響いた。
その瞳が、小さな光を浮かべ、揺れているように見える。
「好きなんです。貴方のことが」
僅かな間だけを置いて発せられたその言葉は、私の耳を通り脳に衝撃を与えた。
なのに反応できない。
身体も口も、動こうとはしなかった。
傍から眺めている自分でさえ、驚き呼吸を止めてしまっている。
斑鳩の顔を見ても、今度は口先だけとは思えなかった。
でも、信じたくない。
信じられない。
信じることが出来ない。