「実友!!」
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> 「えっ」
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> 突然私は名前を呼ばれた。誰かがこっちへ走ってくるあれは香矢…?
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> 「オマエらなにやってんの?…!実友なんで泣いてんだ!?」
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> あっそうだ私の顔は今涙でグシャグシャだ…。
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> 「…オマエか?オマエが泣かせたのか?」
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> 香矢が来斗くんへ鋭い視線を投げ掛ける。
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> 「っ………」
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> 来斗くんは下を向いたまま何も言わない。
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> 「実友…教室戻ろう!」
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> 香矢が大きな声で言い出した。
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> 「えっうん…」
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> 私は早くここから抜け出したくて香矢に従った。
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> 香矢は私の手を引いて足早に裏庭から出ていった。
> 来斗くんはただずっと寂しそうな目で私たちを見つめていた…。