美香はアユカと初めて会ったような気がしなく、一緒にいると優しい気持ちになれました。



アユカとの毎日が楽しすぎて、美香はもう奈菜のことなんかすっかり頭にありませんでした。







翌年の冬になると、奈菜はこの場所に帰ってきました。

冬休みの間だったので、そんなに長くいることはできませんでしたが、奈菜は美香に会うのを楽しみにしていました。



美香は奈菜に会えたことを喜んでくれました。
しかし、自分の妹のようなアユカのことを紹介し、アユカに夢中で相手にしてくれません。



奈菜の心は暗くなりました。