「あ、あれが元彼?アンタにしてはカッコイイじゃん。」


 ・・・背後から昨日の夜散々聞いた声がした。


「ホントに同じ学校だったんだ、アンタ。」


 そう言うと私のことを見下ろしてくる。


「・・・あのさ、昨日の夜だけだから、アンタとかかわり持ったの。それだけは誤解しないで。」


 ていうか同級生なら別に言うほど他人でもないじゃん!


「・・・まだ、忘れらんない?元彼。」


 気付くと私の前に回っていた彼が聞いてくる。


「ん、大丈夫・・・けっこうすっきりしたから。」


 そう言い終わるかのところで、唇に何かがふれた。