「用がないなんて、誰も言ってないけど。」

なんなのこいつ…

「んぢゃぁ何?」

「お前、この頃周りが変だって気づいてないか?」

何こいつ…いきなり何言い出すわけ?

さっきから…

変って何が?

「変ってどの辺が?」

「とにかく変じゃないか?」

思い当たるコトと言えば…

「たくさんありすぎてわからない。」

たくさんあるょ。

学校の人もみんな変だし。
爽も栄治もみんな変。

それに、涼に声かけられてる時点で変!

「俺がこの世界に入ったのは中1のトキ。俺もお前みたいな状況になった。」

は…?

同じ状況になった?

「なんで…?この世界の人ゎみんな経験するコトなの?」

「いゃ、違う。事務所が悪い場合だけだと思う。」

事務所が悪い?

どこが?

全く意味がわからない。

「どういう意味?」

「お前ゎバカそうだから、ニュースなんて見ないだろうが…。お前の事務所が暴力団と繋がってるコトがわかった。」

バカぢゃなぃしッ!!

ってか…暴力団…?

ヤバいよね…

暴力団って…

「でっ、でもそんなんわからないぢゃんっ…」

「いゃ、もぅ確定だ。お前の事務所の会長も認めてる。」

えっ…

「でもっ…アタシCDデビュー決まってるしっ!!もぉ引き下がれないよっ…」

ここで夢を諦めるわけにゎいかない。

なんで…?

なんで、アタシなの…?

だから、みんな離れていくの…?

そんなコトを思ってたトキ、アタシの中で何かが切れた。

「ちょ…お前なんで泣いてんだよ」

「ここで夢諦めるわけにはいかないのっ!!幼なじみと組んでたバンドだってやめて…今ここにいるのに…」

「そんなに焦るな。俺がそこを見かねてお前を俺の事務所が買った。」

は…?

買った…?

「アタシゎ…涼と同じ事務所にいるってコト?」

「そぅだ。だから、周りの状況ゎだんだん元にもどっていくと思う。」

でも…そんなに早く引くもの…?
もぉわからなぃょ…

「だから、明日からゎ俺と一緒に帰って事務所に向かうコトになる。」

ふーん…

「わかった。」

ただただ返事をした。