青山学園は
ヤンキーからお嬢様まで
幅広いジャンルの生徒がいる。

そのどのジャンルにも
入る気がないあたし。

入るジャンルがない
由香里__。

クラスのグループは
そのジャンル別で分かれていたため。

自然に2人はクラスから孤立していった。



由香里は
あたしの後を
ちょこちょこ追ってくる。

『ー里亜,侑里亜!!待ってよ侑里亜!!』

自然と早足に
なって廊下を歩くあたし。

仕方なく
由香里の方を向いた。

そして「なに?」
と冷たい目をして言った。
わかってる。
自分は最低なことをしているということわ__。
だが自分を守るためだ。


由香里は
今にも泣きそうな顔で
『侑里亜が何を引きずっているのかは分からない。けどあたしは話してくれるのを待ってるよ?信じて欲しいとは言わない。けどあたしと向き合って?』
と言った。

今日出会ったばかりなのになんだか懐かしい感じがした。そしてこの人なら心を少し開けるような気がした。

あたしは
気付いたら
由香里を抱きしめて
泣いていた。



そして
過去をすべて
話した___。

由香里は
ただうなずいて
聞いてくれた。
あたしを否定することなく受け入れてくれた。


気付いたら
あたし達は廊下のすみで
その日の半分を過ごしていた。