「痛くなんかねぇ… お前の力がちょっとばかり強いだけだよ」 「そうかよ」 柘気は十夜くんの腕を離して床に倒れているあたしを床に立たせてくれた。 あたしは十夜くんにキスされた唇を服の裾で唇が切れそうになるまで何回もこすった。 「おいおい…そんなに俺の熱いキスが嫌だったのか…?」 あたしは聞いていないフリをして十夜くんの方を見る。 あたし…決めた。