それだけ言うと頭をあげて近くにいた燕尾服をきた男の人に何か話しかけ、日斗出さんは柘気の方を指差して話している。 何話してるのかな… ここからじゃよく聞こえない。 話が終わったのか 男の人は日斗出さんに頭を下げてこっちに向かってきた。 「今から柘気様をお部屋までお運びいたします」 「は…はい」 男の人は頭を下げて 柘気を抱えてあたしと一緒に柘気の部屋まで行ってくれた。