そう言ってあたしを抱き締めてくれた。





柘気の優しさが痛い。





苦しいよ…。
誰か助けて…





十夜くん…





あたしはいつの間にか十夜くんをこんなに恋しく思ってたんだ…。





でもあたしの本当の気持ちは絶対に気付いちゃいけない。
気付かないフリをしなければ自分の身がもたない気がしたから…





「亜美…俺が亜美を守ってあげる…」





柘気はあたしの頭を優しく撫でてくれた。





柘気…
柘気はなんでこんなに優しく接してくれるの?