二人が出ていた後
十夜くんは手錠と鎖の小さな鍵を手に取って
あたしに見せた。





「開けてほしいか?」





「あ…開けてほしいです」




なんか嫌な予感はしていたもののあたしは小さい声で呟いた。





すると十夜くんの顔が
さっきの可愛らしい女の子みたいな微笑みじゃなく
小悪魔のような微笑みをあたしに見せた。





「じゃあ、俺の言うことをきけ」





やっぱりですか…。