「なぁ…亜美」





いつになく
真剣な顔と真剣な低い声でそう言ってきたから





「はい!?」





敬語になってしまった。





恥ずかしいっ





「俺がこの部屋に来たのさ…
書類取りにきただけじゃなくてもう一つ十夜に頼まれた事があって来たんだ」





あたしは柘気に
両肩をガシッと掴まれて
体が少しはねあがる。