彼女の舌に、泣きそうになる。

このまま手に入らないのなら、もう使えないように、このままその歯で噛みちぎってくれとすら思う。




「ハルト……

我慢しないで?


ハルトの中にあるあたしは、あたしが、全部もらうから」





すべてを飲み干した彼女が、俺に、最後の言葉をくれた。