千沙に送ると言うと、

ニコっと笑って前を歩き出した。

後から聞くと、

千沙は俺と同じで17歳で高二だった。

クラスは、少しばかり離れているらしい。

「櫂くんって、口下手?」

「・・・何で?」

「なんとなく?勘かな?」

「・・・・・・・」

「ふふ、分かる気がするから、

櫂くん心にたくさん言いたいこと

あるのに言わないでしょ?」