「名前は?」

「えっ!?」

「えっじゃなくて、名前なに?」

「・・千沙」

そういうと、彼女は、恥ずかしそうに笑った。

「ねぇ、ブランコ乗らない?」

「そうだね。でも、ブランコなんて

久しぶりだな。乗れるかな。」

公園は、誰も居ないのに、

不思議と心地よくて、

千沙と話すことが、

普通に嫌ではなかった。