「親父、機嫌いいな、なんかあったのか?

って言っても、櫂はしらねーよな。

櫂、会社のことは、心配するな、

俺が継ぐから、お前は好きなようにしろ。

なんかあったなら、話聞くからさ。」

「・・ああ。」

「あいかわらず、言葉が少ないね~。」

そういって、兄さんは部屋を出て行った。

ああ見えて、すごく気遣いができる

いい兄だったりする。

大きな会社の息子として生まれてきて、

息苦しくなったりする。

だけど、同じ気持ちを共用できる人が

いて苦しさはあまりのしかからない。