その声を合図に俺はある部屋に連れてかれた

そこにはいくつもの箱があって…

花とか絵とかもたくさんある。


「じゃぁ葵!そこの箱開けてみて!!」

「いいのか…?」

「うん♪全然大丈夫」

「わかった。…ってこれ人形だし」

「人形か…それ捨てていいよ。好きじゃない。」

「おぅ。わかった。これは…ゲーム機!!」

「ホントだぁ!よしっ。それで遊ぼうよ♪」

「俺に敵うわけねぇよ…」

「それはどうかな…?あたし強いよ♪」


そのゲーム機をもって隣の部屋に移動してテレビに繋いで遊んだ。

結果。俺が5勝6敗その子が6勝5敗で俺の負け。

俺が負けたのはこの時が初めてだった。

いつも俺の圧勝勝ち。それが定番で面白くなかった遊び。

その子といると俺は張り合えて嬉しい。そして楽しい。

こんな気持ちは初めてだった。