「千夏(ちなつ)!!!そんな汚い人形なんて持って来ないで!!!!」



お母さん。何で???こんなにもかわいいお人形、持ってきて欲しくないの???



「早く捨てて来なさい!!」


ヤダ ヤダ ヤダ ヤダ ヤダ

パンッ


「いやだぁ〜〜!!!!!」


「ちょっと千夏!!??どこ行くの!!!!」













お母さんなんて嫌い!!!!
大っ嫌い!!!!!


叩くし、意地悪。


『千夏・・・・・??』



え!!??


私は、ここでメルちゃんを拾った。


ここにまた返そうと思ったのだ。


「しゃべれるの???」



『ウ・ン。』


「素敵・・・」


『そうかな・・・??』


「名前は・・・?」


『メル・・・』


メルちゃんはニヤリと笑った。


周りの女の子はかわいいお人形を持っていて、お母さんごっこをしてるのに、
私だけ持って無いのがやだったから、拾って来てしまった。


「メルちゃんって、他のお人形と違うわね。」


『生きてるから???』


「生きてるの!?」


電池で動いていると思っていたのだ。


「すごい!!!もっと素敵!!!」


『私には、死んだ人の魂で 動いているの。』



素敵・・・