「で、母さんは俺を産む前から死ぬことをわかってたらしい。だから俺にこういう名前を付けたんだ。」
『…』
「願いを叶える、太陽のように明るくて雄大な海のように広くて優しい心を持った子になってほしい。
そこから、叶えるの叶に太陽の太に海のさんずいを付けた汰で叶汰。
そして、もお一つ“かなた’と言う呼び方には宇宙のかなたまで夢をもち続けてほしいってな。」
『叶汰の名前にはそんな意味があったんだ…』
「父さんから聞いたんだ。
だから俺は夢を持ち続ける!
結維と一生一緒にいる夢を。
そして叶える!
結維の病気を治すって言う願いを。」