人が多すぎて前が見えない……


邪魔邪魔っ。どけや。



やっと人がいなくなったと思ってきたころ…

俺は8組中5組だった。
4階まで上るのめんどくさいなあ…

大体、知り合いマジでいねぇじゃねえか。


教室に入って、自分の席を探した。

1番後ろの窓際。なかなかいい席やん。


しばらくするとぞろぞろと男女が入って来た。


皆には言っちゃぁ悪いけど…
見るからに悪そうっす…



「やほぅ!アタシ南純(ミナミジュン)。よろしくねぇ〜」

いきなり肩に触れられたのでびっくりした。


「あ…よろしく」

「席斜めだから。気軽に話しかけて。」

「はい…」

「アタシの事は純でいいからね?君、名前なんつうの?」

「あ…空李っす…」

「めずらしい〜!よろしくね、空李!」


馴れ馴れしい…

「何中出身?」