「ねぇ先輩?アタシ今でも先輩が
大好きです!!この気持ちは誰にも
負けない自信があります。」



「だったら!!」


「でもアタシと先輩が付き合ってると
アタシだけじゃなくてあたしの友達まで傷つけられるんです。
アタシは傷つけられても全然かまわないし耐えれます。
でも友達が傷つけられるのは嫌だし耐えられないんです。」



「蜜柑。何でそんなに優しいんだよ?
もっと欲張りになれよ。
もっと自分のことだけ考えればいいのに。」



先輩は泣いていた。




「先輩、ごめんなさい。
先輩......ずっと大好きです。
先輩のこと忘れません。絶対に・・・。」



「俺、ほんとは別れたくなんかねぇよ。
でもお前の気持ち分かったから・・・。
別れても俺のこと好きでいてくれるか?」



「もちろんです!!
先輩と付き合えなくても先輩のことを想ってます。」




「ありがとう。俺もお前のことがずっと好きだ。別れてもお前のことだけ想ってる。」




今までにないくらい強く抱きしめられた。
そして先輩の顔が近づいてきた。



アタシは静かに目をつぶって顔を上げた。





     そしてアタシ達はキスをした。



最初で最後の優しいキス



あたしはこのキスを一生忘れない。。。