「何で?急にそんなこと言うの?
俺蜜柑に嫌われることしたっけ?
したなら謝るから・・・。俺と別れる
なんて言うなよ・・・。頼むよ。。」


そんな悲しい目で見ないで・・・。


「・・・先輩に悪いところはありません。
アタシが悪いんです。」




「それじゃ納得できねぇよ。
もしかして誰かに何か言われたのか?
正直に言ってくれよ。」




「何も言われてませんよ。
でも・・・あたし達が一緒にいると
いろんな人が傷つくんです。
・・・だから別れましょう??」


お願いだから・・・。


「何か言われたんだろ?てか誰に別れろって言われた?そいつ許さねぇ!!!
ていうか俺蜜柑と別れねぇからな。
俺、マジで蜜柑が好きなんだよ。」


そんなこと言わないで。別れる決心がにぶるから。


「誰にも何も言われてませんってば・・・!」



「じゃぁその傷は何だよ!!
誰かにやられたんだろ!?」



「違いますよ!階段で転んだんです!!
この傷は気にしないでください!!」



「違ぇ!!階段から転んだからってそんなに
ひどくなるわけねぇよ!!
殴られたんだろ・・・?それにこれ・・・」



秀二先輩がアタシの顔に触った。
正しくはナイフで切られた傷に・・・。