「だからさぁ、俺あんたのこと
傷つけなきゃいけないんだよ。
・・・蓮華ちゃんの為に。」



蓮華ちゃんのため・・・か。。



アタシは黙って目をつぶって下を向いた。


「頼みって何?何を頼まれたわけ?」



「アンタをボコボコにすること。
ケンカ強いんだろ?
きっと蓮華ちゃんはアンタが
傷だらけになってる姿を見て
勝った気分になれると思ってる。」




殴られるだけなら全然耐えられる。
いつもケンカしてるから慣れてるし。




「いいよ。殴って。
別に殴られるの慣れてるし。
騒いだりしないから安心して?」





「・・・・・・ごめん・・・」





ほんとにそう言ったかどうか
わかんないけど、そう聞こえた
気がした。