「俺、正直最初は蜜柑のこと見た目で好きになった。
かわいいし、その派手な髪の毛とか。
すごい惹かれたんだ。
でもな、仲良くなっていくうちに
蜜柑がすげぇいい奴だって知った。
ヤンキーなのにめっちゃ優しいし。
蜜柑の強さを知って中身が好きになったんだ・・・!!」





先輩がそんな風に思ってくれてたなんて
全然知らなかった。






先輩が伝えてくれたようにあたしも
ちゃんとキモチを伝えようと思った。






「あたし実は入学した時から先輩に
憧れてたんです。
だから声かけてもらった時すごい
嬉しかったんです!!
でもちょっと強引なところとか
微妙に苦手でした・・・。
あのまま嫌いになれたら楽だったのかもしれません」





そこまで言った時に先輩は
少し悲しそうな顔をしていた。





でも、アタシはその後の言葉を
聞いて欲しかったから続けた。