よく笑って優しくなった俺を
みんな受け入れてくれた。





例えそれが仮面をかぶった
俺の事でも・・・良かった。





もうこれでいじめられることはない。
そう思うとホッとした。







しばらくして俺は仮面を
かぶることに慣れてしまって
いつの間にか優しくていつも
笑顔な俺が本当の自分だと
思うようにしていた。







本当の自分は心のどこか
奥のほうへと押し込んで
記憶の中から消した。






そうでもしないとまた
本当の自分が暴れだしそうで
怖かったから。








俺は誰にも気づかれることなく
人気者な俺を演じ続けて
そのまま卒業した。







嘘で固めた自分からも卒業
したかった。






まぁ結局怖くてできなかったんだけどな。