「ははははは」

 

男は、笑っていた。

 
コウスケがこんな目にあうのは当然だと、

当然の報いなんだと笑っていた。



彼の怒りは収まることはなく

なおも続いている。



「もうやめてくれ。」

 

そう、何度も、何度も

コウスケは叫び

助けを求めていた。



そして、床にひれ伏しているコウスケに

冷たく言い放つ。

憎しみの言葉を。

それだけ恨んでいるかを。



私は

その現場を見ているしかできなかった。


「助けてよ!」


「コウスケを助けてよ!」


助けて


助けてよ






















桃乃木。