すると品川は自分が死んでしまった理由を話しだした。




五年前、飯田と同じ小学校に通っており、一番仲の良かった飯田といつも一緒に遊んでいた。


しかしある晩品川の家が火事になってしまった。


結果家は全焼。


品川を含めた家族全員焼死してしまった。


死んだ後は特に未練もなく、成仏するはずだった。



「はずだった?」



耕太が言葉の突っかかりを聞き返す。


すると品川は少し俯いて言う。



「俺が死んだ後少しの間みんなを見ていたんだけど、ほら小学生だろ?どんどん大きくなるんだよ…。」



耕太は小学生のままの品川を静かに見つめる。