家についてからも自分の部屋で品川の事を考える。


なぜあの時小さく見えるのかと聞かれたのか。


なぜそんな事を俺に聞いてきたのか。


そして最後のあの表情。


考えても全く理由が分からない。





「…教えてやろうか?」


「!?」



突然自分しかいない部屋で背後から声が聞こえてきた。


驚き急いで振り向くとそこには品川が立っている。



「おまっ何でここに!?」


「勿論上野さんに会うため?」



見た目小学校の品川はまるで当たり前のように言う。



「そうじゃなくてどうやってここに…!」



そこまで言うとようやく耕太は品川の異変に気づいた。


この世界ではあり得ない光景を目にする。



「お前…浮いてる?」