『さっきから後ろに誰かいる気がする。
 私の事見てる気がする。』


私は振り向くか悩んだ。
正直少し怖かった。


その時だった。



「蒼空。そろそろ始めるよ。」


部長の声を聞き、私は音楽室に戻った。





戻る時、やっぱり気になって後ろを見た。そしたら知らない男の子が立っていた。
その子を見たら、どこか切なくなった。


『この気持ちなんだろ…。』



私はこの時まだ知らなかったんだ。