-ゆか♪-
「おはよっゆかっ!」
「おはよ~南っ!!」
「ねぇ君さ、瀧浦ゆかチャンだよね?」
「はぁ…はい。」
「やっぱりぃ!!かわいいねぇ!おっ友達もきれいじゃ~ん!どう?今から俺と付き合わねぇ!?ゆかチャンが付き合ってくれんならさぁ他の女と別れるからさ。」
「ごめんなさいっ!!私っ好きな人がいるんでっっ」
「えぇぇぇ~そんなこと言わないでさーじゃあ、1回ヤらせてっ!!それで俺をフッたこと、チャラにしてやるよ。」
(ヤらせてって何?)
「ちょっと待ってください!ヤるって何するんですか?」
「はっはっはっ笑今時そんなん分かんねーの?笑俺さーそうゆうの逆に燃えるんだよねー」
男は私の腕を握ってきた。男の顔が怖くて逃げようとしたけどやっぱり男の人の力にはかなわない。
「やめてってばっ!!」
南も必死に止めようとしてくれてる。でも…
「きゃっ!」
南が投げ飛ばされてしまった。
「南っ!!…南に暴力ふらないでよっ」
バシッ
「いってぇ~」
私は男をすごい勢いで引っぱたいてしまった。
「てめぇっ!!」
「きゃっ
(あれっ痛くない!?)
「女に暴力ふるってんなよ!!」
「げっ」
男は走って逃げていった。
「…大丈夫か?」
そこには先生の姿があった。
「…うん。ありがと。また助けてくれたね。…うっ…ふ…うぇ…ん…」
自然に涙が出てた。すると、ふわっと抱き締められた。
「もう大丈夫だから。もっと早く来てやれなくて…ごめん。」
「怖かったよ…抵抗したのに…ひっ…ぜん…ぜん動かなく…って…怖かったよぉ…」
「ごめん…。」
「ひっ…ふ…んっ…うぇ…んっっっ」
一瞬だった。また、気持ちもないまま先生と唇を重ねてしまった。
「ん!…ふっ…や…だ」
目をひらくと南の姿があった。
「っっやめてっ!!」
「先生は南と付き合ってるのに私になんでこんなことするんですか!!」
すごくドキドキした。
(なんだろ?この気持ち)
「…そうだよな。ごめん。…」
先生は立ち上がって黙って帰って行った。
(あっ南っ!)
「南っこれはちがうんだ。付き合ってるとかそんなんじゃなくてっ!」
「大丈夫。分かってるから。ゆかの気持ち。」
(私の気持ち?)

-拓海♪-
ドンッ
「くっそ…」