「少しそこで待ってなさい。」

そう言って主任は

いったん部屋を出て行った。



殺風景な白い壁紙。

広い部屋で机と本棚と

カウンセリング室の先生専用の

小さな職員室があった。


そして私をのぞいて

生徒が4人ほどいた。


その中の1人が

何やら私の方をずっと見ていた。


私は思わずいつもの調子で

睨み付けてしまった。


その子は慌てて机に目を落とした。