その時私は

今日のあの光景を思い出した。



無造作に置かれた

ぐちゃぐちゃになったお金と部屋の鍵。

実は何気に気になっていた。



もし、何かの合図だとしたら

もし、何かの叫びだったら



私はその人の手を握る

運命なのかも知れない。


その人を変えられる

運命の人になったのかも知れない。