私はその時初めて

間ともに男の顔を見た。

やはり整った顔…冷たいのか優しいのか

全く分からない性格だけど。



「今日の夜、それ持ってこい。」


鋭い横目で私をチラっと見て


「金貯めるんなら、素直に働け。」


と言って、男は屋上のドアを閉めた。



呆然と立ち尽くす私。

不意に綺麗な履歴書に目を落とす。


そこに履歴書とは別に小さな紙が貼っていた。