でも私は気づかなかったんだ。

その様子を見ている人に。


私はいつもの臭いを感じた。

それは私が吸っている、タバコの臭い。



不意に横を向いた。

そこにいたのは、あのホスト見たいな

受付ボーイ。



「何泣いてんだよ。」



驚きの余り、私は涙が止まってしまった。

よりによって店の人に見られた。



「制服のお子ちゃまが来るのは、まだ早くねーか?」



止まっても

まだまだ流れ出して来る涙を

私は止める事が出来なかった。



他人に涙を見せる主義じゃない私。