私達は朝の誰もいないホテルを歩く。

美依奈は黙って歩く。

やる前とやった後の美依奈は

性格が全く違うのは知っていた。


私は口下手だから

何を話したらいいかわからない。

その分、美依奈に喋ってほしいけど

それは願っても叶わない。



「ホテル代、あんた持ちだからね。」

「たまには、ミイちゃん出してよ。」


すると美依奈は、私を鋭く睨み付けた。


「アンタとはお情けで、ヤってあげてんだよ。うちだって、間ともな男とヤりてぇよ。でも、無理だからお前とヤってんだよ。」