立ち止まって殴りたかった。

でも、私にはそんな勇気はない。

それにそんな事を出来る身分じゃない。


(こんな時、伊東さんなら殴りかかるんだろうな…)


部屋に入る前に私は涙を流す。


そして何もなかったように

美依奈がいる部屋に入った。



「何か言われた?気にすることないよ。私達は仕方ないから…」



そう言うと美依奈は、私を強く押し倒して

深い底へと2人で落ちて行った。